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Interview

藤井社長他ブランドにはない、Sinnの魅力ってズバリなんでしょう?
視認性と特殊性だね。いろんな状況下でいろんなプロフェッショナルな人が使うものという命題を全うするために、それぞれ特殊な仕様を与えられているんよ。例えば、ある条件において特に見易かったり、やたらめったら磁気に強かったり。さらに、ドイツ製品というものは、長く使えることをとても大切にしている。使い込んで丈夫さを知るごとに魅力も愛着も増すなんて、素敵だよね。
Sinnの特徴や個性は、どんな機能に表れていますか?
最近では、スマホやパソコンを使うことが当たり前になってきているけど、そうした精密電子機器から発せられる電磁波や磁気に対しての対策が、世界一しっかりしていることが挙げられるね。あと、定期メンテナンスのインターバルをなるべく長く保てるよう、ドライカプセルにアルゴンガスを注入して時計内部に埋め込み、メカのオイルが酸化しないよう配慮しているところなんかも特に注目。他にも、特殊部隊がマシンガンを撃ったりハシゴを登ったりする際に邪魔にならないよう、リューズを左側に配してあったり。挙げるときりがないくらい、Sinnには工夫が詰まっているんだよ。
人気のモデルといえば、どんなものがありますか?
比較的、手を伸ばしやすいところで言うと「556」というモデルがあるね。最もシンプルで、視認性が高くて、耐磁性もバッチリの基本形。それと、左リューズの「EZM3」は、防水も500mあって、ドライカプセルにアルゴンガスを充填したArドライテクノロジーを備えているから、映画「海猿」でも主人公の腕時計として採用されている。これも人気が高いね。
これぞSinnを代表する、歴史的モデルってなんでしょう?
現在は廃盤になってしまったけど、やっぱり「156.B」だね。これはSinnの原点ともいうべき腕時計で、ストップウォッチを備えたパイロット用のモデル。名作だからファンも多いんじゃないかな。お店の博物館コーナーには、保存版として大切に一本だけ展示してあるよ。
Sinnを選ぶ人の傾向は、どんなところにありますか?
時計好きというのは勿論だけれど、特に機械式の腕時計をこよなく愛していて、かつブランドや流行にも左右されない硬派な人だと思うね。それでいて、品質と価値のバランスを見極める目を持った、本物志向。ある意味では、マニアックな人たちかもしれないね。もともと腕時計ファンの中には、ブランドや流行に乗ってしまいがちな人も少なくないから、本当の腕時計の良さを自らイメージして感じ取ることが出来る人がもっと増えたら嬉しいことだよ。

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